エンジニア採用広報を3ヶ月みっちりやってみた!
みなさんこんにちは!
またブログを書くことを忘れていて、すっかり日が開いてしまいました・・・。(筆不精・・・)
今年も広報マーケティングアドベントカレンダーに参加させていただくことができたので、振り返りながら書き連ねようと思います。
*アドベントカレンダーはこちらから
私は正直「大きな実績を出している!」と豪語できるものなく、まだまだ広報ペーペーの身ですので、「そんなのあったりめーだろー!」みたいなことばかり書いているかと思いますが…!
そんなペーペーが奮闘している体験談を通じて、少しでも「こういうトライはこうなるのか!」という気づきを持っていただければ幸いですm(__)m
さて、8月に現職(渋谷のシステム開発会社:mofmof)に採用・広報としてジョインして早4ヶ月。
代表の考える会社の在り方やサービスの在り方に共感していて、もふもふという社名が好きで…笑、会社全体をもっと広報していきたい!という思いがあるものの・・・
事情があり、短期間(約半年)でどうしてもある程度"採用"の結果を出さなければならなかったため、採用にダイレクトにヒットする広報活動を試行錯誤でやってきたので、まとめたいと思います。
<エンジニア採用広報に注力して動いてみた>
エンジニアの採用状況は極めて厳しい状況が続いています。
(ちなみに「エンジニア 採用」で検索しようとすると、「難しい」と出てきます。)
エージェントを利用すれば最低限は確保できますが、希望年収が上がっている=エージェントに支払う金額も必然的に上がるということもあり、とはいえ媒体を利用しても応募者は多いものの未経験ばかりでマッチする人材を見つけにくい…と、スタートアップ企業にとってはなかなか厳しい状況が続いています。
そんなご時世ですので、いかに会社の価値をフィットする人材に伝えていくことができるかが重要になってきています。
そこで、広報としての知見を生かした採用に関わる広報活動(採用広報)をがっつり行ってみました。
□まずは王道!wantedlyの定期的な更新
幸いなことに私が入社する前から応募の運用は行われていたこともあり、それを促進するという形でスタートさせました。
応募の運用はいくつかターゲットに絞ってタイトルを当てて、複数募集を出すというスタイルです。
大体1週間に1回募集を上げ直しor更新をかけていき、PVや応募が伸びている募集に関しては上げ直さずタイトルの一部を変更をするなどして、調整しました。
上げ直してPVや応募が上がらない募集は募集のターゲットを変更するといった形で運用をしていきました。
そして、今までmofmofではあまりフィードを活用できていなかったこともあり、ここから活用していこうということで書いた、自身の入社エントリーは思った以上にPVが伸びたこともあり、「フィード更新、結構いけるかも?!」とだいたい週2くらいで更新をはじめました。
ーただ更新するだけではPVは上がらない。
当たり前ですが、ただ書くだけではPVは上がりません。
私の場合は2面を意識してコンテンツを発信してみました。
①「エンジニア」の方が興味を引くもの
(エンジニア向け福利厚生・エンジニアのインタビューなど)
これは求人に完全フィットするので、絶対的に必要な視点ですので欠かせないところですが、特化しすぎると幅が狭まりすぎてしまうので、もう1面視点を作りました。
②一般的に興味を持ってもらえそうなもの
(ハロウィンパーティー・もふもふ手当など)
エンジニアが中心とはいえ、それ以外の職種での募集もあるため、一般的に興味を持ってもらえやすいものや時期に合ったものを発信の視点として利用しました。
(もふもふ手当は現在利用実績を増やしている最中です。もふもふは正義!!笑)
ー社内拡散依頼は母数が少ないので全体の拡散として期待できない。でも意味のあるコンテンツは自然と拡散する。
社内でも適宜拡散のお願いをしましたが、社員数がそう多くないこともあり、拡散への影響は微々でした。
とはいえ広く拡散したフィードも複数あり、それとは逆に全くみてもらえないフィードもありました。
例えば、mofmofエンジニアのインタビュー記事は非常に拡散されていました。(エンジニアの求職者が「mofmofにはどんなエンジニアがいるのか?」ということを知りたかったというのがよくわかり、読者需要を把握するのに数値はっきり出て良かったです)
そして、フィードだけ更新していても応募にはなかなか繋がらないので、フィードで会社の情報を発信するだけでなく、 定期的なイベント開催も実施しました。
□イベント・ミートアップは企画が大事
会社にもっと気軽にきてもらえるイベントを作ることで、mofmofに興味を持っている(特にエンジニアの中ではジュニア)の方に実際に会社も見てもらってファンになってもらおう!という作戦です。
イベント今は様々な企業がイベントを開催しているかと思いますが、業界ではそこそこ名が通っているものの一般的知名度が極めて低いmofmofにとってはただイベントを企画しただけでは人は集まらないですし、企画にあたって困ったことも多く、工夫が必要でした。
イベントを行うにあたって困ったこと①ーミートアップスペース問題
そもそもオフィスがコンパクトということもあり、オフィスのミートアップできるスペースがちょっと狭いのと、普段会議室として利用しているため空いていないことも…。
広さの制限から必然的に「10名程度の小規模イベントしか行えない」という部分は、参加人数が少なくなり母数を効率的に獲得できないという部分は非常に悩みどころでしたが、あえて小規模で開催することで参加者の皆さんとイベント担当者が交流しやすいところもあり、それはそれで良い発見がありました。
規模が限られてしまうことから、複数回実施することで母数を獲得することができたのものの、やはりその分イベント運営に人件費をかけているという点は否めず、今後の課題点にあげられるところです。
困ったこと②ーエンジニアにフィットする企画を考えるのが難しい
来て欲しい層に刺さる企画を立てるということが最重要ということもあり、エンジニア目線のイベントを立てていくことにしました。
ただ、エンジニアとして働いたことのない私にとって、エンジニアがどんなことなら興味を持ってもらえるかが非常に不明確だったからです。そのため、現役エンジニアでもある代表に色々アイディアをもらいました。その上でmofmofらしさを加えたイベントにしなければ他社のイベントに埋もれてしまうので、イベントの出し方やタイミングを工夫するようにしました。
□タイミングとして一番ヒットしたのは、スマブラミートアップ!
もともとmofmofではスマブラが好きなエンジニアが非常に多く、ちょうど少しライトなイベントもやってみたいねという話が出ていたこともあり、新しいスマブラが出たらミートアップやろう!と採用mtgで代表と話したのが11月。
そこから大乱闘スマッシュブラザーズの最新作の発売日に向けて募集記事を作成し、twitterトレンドワードに入り込んでいる時間帯に応募を始めました。
結果、mofmofとしては滅多にない1500pvを超える閲覧&早急に満員になりました。
(最後の増員は流石に出すのが遅すぎて締め切り日になってしまったのは残念だった…)
そして、会社ランキングも最高15位まで上昇!(mofmof史上過去最高位)
5日間ほど上位30位に食い込み、別の募集の閲覧も増えたことで応募数が一気に増えました。
いくつかすでにスマブライベントを行なっている企業さんもいるようですが、話題になっているタイミングに話題の「モノ」を活かすことは重要だなあと改めて感じたところです。
□イベントの傾向まとめ
弊社でいくつかイベントを実施してみて、なんとなく傾向が見えてきたのでまとめてみると・・・
①勉強関連イベントは参加率が高い!
勉強関連のイベントへの参加率は非常に参加率が高いように思えます。
弊社では「コードリーディング会」を複数回実施しているのですが、このコードリーディング 会は募集も比較的早く埋まってしまう上に参加率も非常に高くなっています。
「アジャイル見積もり体験&説明会」では大体10名参加予定で3名程度直前キャンセルがあったことに比べ、「コードリーディング会」では10名参加予定でキャンセルは1名居るか居ないかくらいでした。これは複数回同じ傾向でした。
②キャリア相談会は需要があるようで、実はそうでもない
「カントリーマアムを食べながらエンジニアにキャリア相談できる!」というミートアップを企画したものの、全く当たりませんでした。(この3ヶ月ほどで唯一集客に失敗したイベント…)
なぜカントリーマアムかというと、代表の大好きなお菓子だったからなのですが、一切エンジニアの心に響かなかったようです…泣
イベント参加者からの回答ではキャリア相談会があったら参加したいという意見も結構あったのですが、実際のところはあまり需要がないようです。
ただ、これはmofmofだけだからかもしれないなぁとも感じており、他社とコラボしたキャリア相談会だと話はまた違うのかなとも思っています。今後検証してみたいなとも思っています。
③ゲームミートアップは、とにかくタイミングが重要
前述の通り、スマブラの発売タイミングでミートアップ募集をかけたことでPVが伸び、結果的に会社ランキングにも寄与しました。
ゲームの発売日やイベントの日など、タイミングを狙って出すことは非常に重要だとひしひしと体感しています。
④飽きられないサイクルも大事
毎回同じイベントを立てていても、募集に飽きられてしまう。とはいえ毎回違うイベントを考え続けるのも難しいところ。
弊社ではいくつかの採用コンテンツ用意し、飽きられることのないようサイクルを作る&適宜ライトなイベントを挟むことで、ずっと同じイベントをやっているように見えないようにしたことで、比較的多くのかたに参加いただくことができています。
勉強イベントに関しては「このイベントにまた行きたい!」と思ってくださる参加者の方も多いので、2回目・3回目の参加を狙っている参加者がイベントサイクルとしては少し期間が空くことで、定期的にイベントに参加してもらえる→会社との接点が定期的に増えてファンになってもらいやすいかなと思っています。
□そのほか主にやったこと・やっていること
ー会社ページの更新
採用情報のコンテンツを増やし、応募前に情報を掴みやすいように現在構築中です。12月中にはリニューアルが完了見込みなのでお楽しみに!
ー他社との合同採用イベント計画
来年1月開催を目指し、現在イベントを計画中!広報の横のつながりを活かし、同じ技術を持った他社さんと共同で行うことでより多くのエンジニアの方にmofmofを知ってもらいたいと思っています。
□短期間の結果
私がジョインしたのが8月下旬。そこから9月・10月・11月と、応募人数は大幅に増えました。(11月からはGreenも併用)12月はまだ途中なのでもう少し増えると思うので、前月と同じ程度になるかと想定しています。
端から見たら大したことのない数値ではあるものの、数値目標に対してはまずまずの成績になりました。
また、採用広報の成果として感じるところは「この数ヶ月で応募者の質とマッチングがかなり変わってきた」ところです。
wantedlyなどを通じて、会社の情報を事前にお伝えすることや、イベントで実際に弊社のエンジニアや代表が参加者の皆さんにお話しすることで、会社の理解が深まり、ミスマッチが減ったのではないかなと感じています。
10月は内定辞退率100%という悲しみの極みでしたが、11月応募分の内定者は内定辞退がないなど、内定辞退においても一定の成果は出てきているように感じています。
あくまで短期的な採用広報であったので、長期的なブランディングは動けていないというのが実際のところです。
短期的な動きと長期的な動きを組み合わせることでより効果的な採用広報ができると考えております。
来年は長期的な視点も踏まえ、採用広報だけでなく企業広報も含め、全般的に動いていかねばとひしひし感じております。
・・・といったところで、長くなりましたが以上となります!
余談:
これは前職でのお話となりますが、2018年は様々な発信を経験することができました。
自ら社内で見つけた(「空き家」・「ファミリーデー」)で他企業とコラボして発信する経験することができました。
それもこれも、日々繋がっている広報仲間の皆様や勉強会などを開催してくださる素敵な広報の先輩方のおかげかと思っています。
2019年もこういった形で他企業さんとコラボしながら発信を進められればいいなと思っております。
企業広報ネタもそうですが、採用関連でも一緒に発信にご興味のある方はぜひお知らせくださいませ!採用イベントも一緒にやってくれる企業さん大募集です!!